同じ服装をし、引いて見ることで、
それぞれの個性が薄まり、赤い光は魂を想わせる。
大自然の雪の中というシンプルな世界に置くことで、
より一層集合体としての存在が浮かび上がってくる。
そこから動きによるブレが生じることにより、
個々の境界線が曖昧になる。
動きがゆるくなると個々の境界線が見えてくる。
人の動きなので規則的なものではない。
不規則な動きの連なり。
その中に少しばかりの個性が見え隠れする。
それは人と社会との関わりと似ているのではないか。
常に境界線を行ったり来たりしながら、
普段の営みが行われているのではないか。